身体の中からケアしましょう!美肌を保つ栄養素!

身体の中からケアしましょう!美肌を保つ栄養素!

健康な美肌を保つためには外側からのお手入れをしっかりと行い、洗顔やクレンジング保湿を丁寧に行うことはもちろん重要です。しかし外側のケアだけでは不十分です。身体の中からしっかりとケアを行うことも同じくらい重要となります。今回は「美肌」にスポットを当てた栄養素をご案内いたします。

美肌にとって重要なターンオーバー

人の肌は、一定のサイクルで新しく生まれ変わっています。この肌の代謝のしくみを「ターンオーバー」とよびます。このターンオーバーのサイクルが乱れると、肌荒れやニキビ、吹き出物などの肌トラブルの原因になります

肌の構造はどうなっているの?

肌は表面から表皮・真皮・皮下組織という3つの層から構成されています。
表皮はさらに角質層・顆粒層・有棘層・基底層に分かれおり、最も外側の角質層が一般的に「肌」といわれています。天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質(セラミド)によって水分が保持されており、さらに皮脂膜によって水分が蒸発するのを防いでいるのです。
この肌を構成している肌細胞は、表皮の最も下にある基底層とよばれる層で生まれます。そして新しい肌細胞が次々と作られていくにしたがい、次から次に上部へ押し上げられ、肌の表面へ出てきます。表面の細胞は時間とともに古い角質や垢としてはがれ落ちていき、新しい細胞と入れ替わります。この肌細胞の入れ替わりのことを「ターンオーバー」とよびます。ターンオーバーの周期は一般的に約6週間といわれており、この適正な周期で肌細胞が入れ替わっていくことが、美肌維持の秘訣となります。

美肌と栄養

肌のトラブル。様々な原因がありますが、栄養不足からくるトラブルが非常にみられます。栄養不足による皮膚の材料不足や、新陳代謝の低下などが大きな原因です。健康はもちろん、美肌のために必要な栄養素は特別なものではありません。日常の食事から摂取する基本的な栄養素が大切ですが、現代人の食生活からこれらをまんべんなく必要な量を摂取するのはなかなか難しいことでもあります。たんぱく質やビタミン、ミネラル類などをバランスよく、過不足なく摂ることが美肌への近道ですので、ご自身に不足している栄養素はサプリメントで効率よく摂取することも選択肢の一つです。

身体を構成する基本「たんぱく質」

以前にもたんぱく質やアミノ酸の重要性をご案内しておりましたが、非常に重要な栄養素です。
人の体の15~20%はたんぱく質でできているともいわれており、筋肉や臓器、肌や髪、爪の他、体内のホルモンや酵素、免疫物質など身体を構成、維持する物質はほとんどがたんぱく質でできています。またこれらのたんぱく質は合成と分解を繰り返していますので、爪や髪が伸びて生え変わりをしています。これらと同じように肌もたんぱく質を原料として作られておりますので、ターンオーバーを繰り返します。たんぱく質が不足しがちだとおもちろんこのターンオーバーの周期にも影響を及ぼすわけです。

人の身体は20種類のアミノ酸で構成されたたんぱく質からできています。20種類のアミノ酸のうち11種類は体内で作り出すことができますが、9種類は体内で作ることができません(必須アミノ酸)。そのため食事やサプリメントから摂取する必要があります。摂らなくてはなりません。
食事やサプリメントから摂らなくてはならない必須アミノ酸はトリプトファン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・トレオニン・バリン・ヒスチジン・ロイシン・イソロイシンの9種類です。必須アミノ酸の必要量は国際機関で定義されており、必須アミノ酸の必要量をどのくらい満たしているかを表す数値をアミノ酸スコアといいます。たんぱく質を多く含む食品の栄養価を評価する値として使われます。
アミノ酸スコアが100に近いほど、良質なたんぱく質であるといえ、卵はアミノ酸スコアが100で、必須アミノ酸9種類をバランスよく含んでいることを示します。

詳しくは以前ご案内した「必須栄養素は美容の味方にも<アミノ酸編>」をご確認ください。

良質なたんぱく質の上手な摂り方

必要なたんぱく質量を良質なたんぱく質で摂取する方法ですが、必要量をまとめて摂るよりか、3回の食事に分けて摂る方が効率よく体内でアミノ酸に合成されるともいわれています(これには諸説がありますので一概には言えません)。ただ、複数回の食事が難しい場合、お肉などのカロリー過多が気になる場合などはサプリメントを上手に活用して、きちんと正しく摂取するように心がけましょう。

美肌に必要な栄養素「ビタミン」

ビタミンには多くの種類がありまう。そして、それぞれが美肌にとって必要な栄養素となっています。特にビタミンB群とビタミンC、Eはきちんと積極的に摂取を心がけてください。

ビタミンB群

ビタミンB群はビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類です。それぞれに特有の働きもありますが、ビタミンB群はそれぞれの相乗効果が大きいことが特徴のひとつでもあるため、8種類をバランスよく摂ることが大切です。
ビタミンB群は皮膚や粘膜の健康維持に役立ち、代謝を促進する働きがあります。代謝がうまくいかないことで、肌荒れの原因となります。ビタミンB1は糖質の代謝、ビタミンB2は脂質の代謝、ビタミンB6、ナイアシンは糖質・脂質・たんぱく質の代謝、ビタミンB12 はたんぱく質の代謝やDNAの合成にも必要です。
詳しくは以前ご案内した「感染症に負けない体づくりを<ビタミンB群編>」をご確認ください。

ビタミンCとビタミンE

ビタミンCは別名をアスコルビン酸とよばれ、体内では生成や貯蓄もできずに数時間で代謝されてしまいます。野菜や果物、サプリメントでしっかりと摂ることが理想的です。
メラニン色素の過剰な生成を抑え、活性酸素を分解して紫外線のダメージから肌を守る働きがあります。皮脂の分泌量を調整したり皮脂の酸化を防いで、毛穴の黒ずみやしみ、くすみなどの肌トラブルを予防する効果も期待できます。
またビタミンCはコラーゲンの生成、骨の形成に不可欠であり、肌の水分量をコントロールするセラミド(細胞間脂質)の合成も促進します。
詳しくは以前ご案内した「美容と健康のキープ!アンチエイジングに効くビタミンCの抗酸化作用>」をご確認ください。

ビタミンEは抗酸化作用が強く、活性酸素から体を守ります。活性酸素は殺菌作用があり、免疫機能を保つために必要な物質なのですが、増えすぎると細胞にダメージを与えてしまいます。
ビタミンEには血流を促進する効果もあり、細胞の新陳代謝を活発化して、美肌やアンチエイジングの効果が期待されるビタミンです。ビタミンEはナッツ類やゴマなどに豊富に含まれています。ビタミンEは体内に蓄積され、稀に過剰症を引き起こすことがありますので、サプリメントで摂取する場合はきちんと正しい医師による指導を受けて、質の良いサプリメントで補うと良いでしょう。

ビタミンCとビタミンEは、同時摂取で相乗効果があります。どちらにも抗酸化作用がありますが、ビタミンEは活性酸素と結合した後は無力化してしまいます。この時にビタミンCの働きでビタミンEが復活することがわかっています。このことを意識して摂取するとよいでしょう。またビタミンA、D、E、Kもそれぞれに相乗効果がありますので、意識すると良いでしょう。

体内で合成できない栄養素「ミネラル」

ミネラルは少量とはいえ、人の健康には欠かせない栄養素です。またミネラルの欠乏はビタミンの働きに影響があります。またミネラルは体内で合成することができないため、食事やサプリメントから摂取する必要があります。

鉄は赤血球を作るため、GABA、トリプトファンなどの気分調整の代謝に不可欠な栄養素です。体内の鉄はそのほとんどが血液中の赤血球を作るヘモグロビンの成分となっています。赤血球は杯で取り込んだ酸素を身体全体に運ぶ役目があり、代謝で生じた二酸化炭素を取り込んで肺に運び戻します。
この鉄が不足すると肌にも十分な酸素が届けられなくなり、肌の新陳代謝が低下してしまいます。また体内でコラーゲンを合成するときには、ビタミンCとともに鉄も必要です。血液が赤いのはヘモグロビン中の鉄の色です。鉄の不足によってヘモグロビン量が減ると、肌の赤みがなくなり、顔色も悪くなってしまいます。

亜鉛

亜鉛はたんぱく質の合成にかかわっています。また細胞の新陳代謝にかかわる補酵素の成分となったり、遺伝子情報を伝えるDNAの転写にもかかわっています。このことから、細胞の生まれ変わりが活発な器官ほど亜鉛が必要であり、肌のターンオーバーにも不可欠といえます。亜鉛を特に多く含む食品は魚介類のカキですが、その他にも肉や魚介類、大豆製品にも多く含まれています。ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が高まります。

その他の栄養素について

コラーゲン

コラーゲンはたんぱく質の1種で、肌だけではなく全身のいろいろな部分に存在しています。特に骨や軟骨、血管には多く含まれていて、体のいろいろな場所で重要な役割を持っています。コラーゲンについては、摂取したコラーゲンがそのまま肌にとどいて、良い影響があるわけではありません。またコラーゲンは体内で合成することができるため、栄養価としては特別重要なものではないと考えられています。
しかし最近の研究により、ペプチド(アミノ酸が50個未満のもの)の形で体内のコラーゲンが減少すると、摂取することで、肌の水分量が増加することがわかってきました。

有益な菌類(シンバイオティクス)

便秘のときに肌が荒れるという経験がある人は多いと思います。腸内環境が健康で、正常であれば腸内で十分な美容に影響する栄養素が吸収され、血液によって全身に運ばれていきます。逆に腸内環境が悪化しているときは、腸内に便が停滞することにより、腐敗物質とよばれるフェノール類やパラクレゾールといった物質が腸内に蓄積、そして血液に吸収されて全身にめぐるため肌に影響を及ぼします。
腸内環境を整えるためには乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌と呼ばれる有用菌と、有用菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維が必要となります。

あなたに必要な栄養素は?

今回ご紹介したビタミンCに限らず、ご自身に身体の「潜在性の欠乏状態の栄養素」を知り、取り入れることによる「オーソモレキュラー療法(Orthomolecular medicine)」をおすすめしております。栄養を至適濃度で摂取することで身体のホメオスタシス(恒常性維持機能)を向上させ、健康を維持する栄養療法です。従来の栄養療法とは違い、欠乏症の治療や予防するものではなく、加齢による変化を補うものでもありません。気になる方はぜひ、当院の栄養解析をお受けしご自身の身体の状態を知りましょう。

オーソモレキュラー療法(ゆかりレディースクリニックHP)

医療機関でのみ取扱が認められているサプリメント

医院で提供されている「医療機関専用サプリメント」は医師によるしっかりとた判断において提供されており、身体に一番安全で効用が認められるサプリメントであると言えます。

当院がおすすめしている医療機関専用のサプリメント「MSS DUOシリーズ」 につきましては、当院患者様はインターネットからのご購入が可能です。患者様専用購入サイトである「MSSダイレクト」にアクセスいただき、クリニックキーを入力してご購入ください。クリニックキーについては院内掲示、ならびにクリニックにて発行しておりますので、患者様はお気軽にお問合せください。

ゆかりレディースクリニック

ゆかりレディースクリニック

神戸・三ノ宮にあるゆかりレディースクリニック|婦人科・美容婦人科・避妊の相談・性感染症・人工中絶・婦人科検診・ピルについてなどさまざまなご要望にお応えします。JR三ノ宮から徒歩5分。
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