感染症に負けない体づくりを<ビタミンB群編>

感染症に負けない体づくりを<ビタミンB群編>

感染症に負けない体づくりを<ビタミンB群編>

これから冬を迎えるにあたり、インフルエンザウイルスやコロナウイルスによる感染症対策が必要ですね。そのためには免疫力の向上が必要となってきます。そして美しく健康な体づくりが重要です。

私たちは毎日の食事から栄養素を摂取し、健康を維持しています。基本となる栄養素は3大栄養素とよばれる、たんばく質・炭水化物(糖質)・脂質の三大栄養素です。

・たんぱく質・・・体をつくる材料
・炭水化物(糖質・食物繊維)・・・脳と体のエネルギー源
・脂質・・・体を守り、体温を整える

しかし、この3大栄養素が十分に力を発揮するためには、ビタミンやミネラルが欠かせません。

3大栄養素と比較すると、これらは身体に必要とされる量は少ないですが、中でもビタミンは「元気で健康的に生きていく」ために必要でとても重要な栄養素といっていいのがビタミンなのです。

ビタミンは13種類あります

水溶性ビタミンにはビタミンB群(B1、 B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)、ビタミンCがあり、水に溶けやすく熱に弱いため水に浸して長時間置いたり加熱をしすぎるのは避ける必要があります。

脂溶性ビタミンにはビタミンA、D、E、Kがあり、油と-緒に摂ることで 体内に吸収されやすくなる特徴をもっています。

水溶性ビタミンは過剰に摂取してしまっても体外に排出されますが、脂溶性ビタミンは過剰に摂取すると体内に蓄積され、吐き気や頭痛などの副作用をおこすことがあります。通常の食事から摂取する分には問題はないのですが、サプリメントなどでの脂溶性ビタミンを摂取する際は注意が必要です。

女性は積極的に摂りたい「ビタミンB群」

ビタミンB群は「代謝ビタミン」や「美容ビタミン」と呼ばれたりします。

これはビタミンB群が栄養素の代謝に関わっており、摂取した栄養をエネルギーに変えるのを助け、体を作るサポートをしてくれるビタミンだからです。細胞の生まれ変わりを助ける働きにより、ダイエットや美肌づくり、疲労へのアプローチなど、美容や健康へのメリットが多いことからきています。

ビタミンB群の種類について

ビタミンBは、ビタミンB1 、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類。それぞれが作用しあって働くので、まとめて「ビタミンB群」と呼ばれています。
ビタミンBは発見された当時は水溶性ビタミンの1種類と思われていました。その後、ビタミンBという1つの栄養素ではなく、複数の物質でできていることがわかり、それぞれに「ビタミンB○」という風に番号をつけるようにしました。後に、ビタミンと呼ぶには適さないものもあることが判明して、いくつかの栄養素はビタミンBではなくなりました。現在ビタミンB群に属するのは先述の8つです。

ビタミンB群の効果について

ビタミンB群がそれぞれ作用しあって働くことは先にお伝えしましたが、言い換えればどれかひとつだけでは効果を発揮しにくいということです。ですのでビタミンB群は一緒に摂取することが望ましいかたちです。

ビタミンB1

ビタミンB1の主な働きは、3大栄養素の一つである糖質をエネルギーに変える働きです。昔より日本人は米を主食としてきましたが、今日では米も精米されたもの食べており、ビタミンB1を多く含む胚芽や米ぬかは除かれることから、現代人はビタミンB1は不足がちであるといわれています。ビタミンB1のその他の働きは、成長促進、消化を助ける、精神状態を向上させて、神経組織や筋肉、心臓の働きを正常に保つ、痛みを和らげるなど様々です。

ビタミンB1不足で現れる症状は、抜けない疲労感、だるさ、肩こりなどです。また、脳の働きにも関係しています。脳は糖質以外のものをエネルギー源にすることができませんが、糖質をエネルギーに換えるためにはビタミンB1は必須です。脳の働きを維持するためにも、ビタミンB1の役割は重要といえます。

ビタミンB2

ビタミンB2はの主な働きは、成長と細胞の再生を助ける働きです。糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに換える際に広く関わっているビタミンで、美と健康に欠かせない栄養素とされています。お肌のターンオーバー周期を整えたり、皮膚や粘膜を正常に保つ効果が期待できます。

不足すると、口内炎や口角炎、舌炎ができやすくなります。また、肌荒れや髪の毛の傷み、脂肪のぶつぶつができる脂漏性皮膚炎を起こしたりします。そして、細胞の再生・粘膜の保護作用があるので、目の充血や疲れ目、涙目などを改善してくれます。また成長期の方、比較的身体を動かすことが多い方は、ビタミンB2の必要量が増えます。

ビタミンB6

ビタミンB6は、たんぱく質や脂肪の代謝に必要なビタミンです。腸内細菌によって合成されので、他のビタミンB群よりかは比較的、欠乏は起こりにくいとされています。しかし長期の投薬、の薬剤の利用により、腸内細菌の育成が妨げられるような場合は注意が必要です。
神経にも関係しており、神経圧迫症状や関節炎の改善にも利用されます。また、うつ病やうつ状態に大きく影響しているGABAやドーパミン、セロトニンに作り替えられる過程で、なくてはならない栄養素でもあるため、不足すると、うつ状態になったり、睡眠障害が起きたりします。ですので、うつ気味の人や不眠に悩む人、女性の場合は月経前症候群の緩和にも効果的です。

ビタミンB12

ビタミンB12は、悪性貧血予防に有効なビタミンです。悪性貧血とは、鉄分不足で起こる貧血ではなく、赤血球の形成や再生がうまくいかないことによって起こる貧血のことです。
ビタミンB12が不足すると、神経が過敏になったり、憂うつになるといった、神経や精神にかかわる症状も起こってきます。
動物性食品に含まれていることが多いので、お肉が苦手な方は欠乏しやすくなるほか、萎縮性胃炎、ストレス、加齢、胃の摘出などがあると不足しやすくなります。
ビタミンB12は、魚や貝、肉、乳製品などの動物性食品に幅広く含まれています。極端な偏食をしていない限り、不足することはありません。しかしアルコールの飲み過ぎで胃の粘膜が荒れている場合や、胃の摘出手術を受けた人は、ビタミンB12の吸収が悪くなりますので注意が必要です。

ナイアシン

ナイアシンは、糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要なビタミンです。また他にはアルコールの分解にも欠かせないビタミンでもあり、飲酒の多い人には必須のビタミンといえます。ナイアシンが不足すると、細胞新生のスピードが速いといわれる皮膚の消化管、神経において障害が起こりやすく、早期には「だるさ」「疲れやすさ」「無気力」などの症状が現れます。

パントテン酸

パントテン酸は、パントテン酸はエネルギーを生み出し、ストレスへの抵抗力をつけるのに欠かせないビタミンです。
私たちの体は、ストレスが起きると副腎皮質ホルモンが分泌され、ストレスに対応しようとします。パントテン酸は副腎の働きを強化して副腎皮質ホルモンの産出を促進します。
ストレスが多い、疲れやすい、風邪をひきやすいなどの症状がある人はパントテン酸が不足しないように注意が必要です。パントテン酸はあらゆる自然の食物の中に含まれている栄養素で、腸内細菌の働きによっても合成されるので、欠乏することはありませんが、アルコールやカフェインを多く摂る人は消耗されやすいため日常の摂取を心がけてほしいビタミンです。

葉酸

葉酸は、葉酸は細胞分裂に重要な役割を果たします。寿命約4ケ月の赤血球が新しく作られる際にビタミンB12とともに働いて造血を助けます。体の中で赤血球が新しく作られるときに葉酸が不足すると赤血球が正常に作られず、貧血の原因になります。また免疫力低下の要因ともなり、病気になりやすくなります。
葉酸は、妊娠中の女性は不足しないように注意が必要です。1日に400μgほど摂ると、新生児の脊椎に異常が起こる先天性障害(二分脊椎症など)の発症率が下がることが明らかになっています。新生児の先天的な障害を予防するために、妊婦は葉酸欠乏に注意するよう、厚生労働省が通知が出ています。

ビオチン

ビオチンは、糖の代謝に深く関わっています。脂肪酸やアミノ酸の代謝の際にも必要です。皮膚炎を予防し、抜け毛や白髪、脱毛などを予防するビタミンといわれています。
糖質や脂質代謝に関連しているので、他のビタミンB群と同様に、しっかり補給すれば疲労回復も期待できます。
欠乏が皮膚炎として現れやすいことから、充分な摂取は美容にも良いと考えられています。

効果を高め効率よく摂取するには

ビタミンB群は、相互に作用して効果を発揮するため、8種類全てが揃って初めてうまく働きます。最大限にビタミンBを生かすには、ビタミンB1やビタミンB2などを単体で摂るのではなく、「ビタミンB群」として、まとめて補給する必要があります。そのため日常の食事でまとめて摂取し続けるのは難しいため、サプリメントで効率よく摂取しましょう。

医療機関でのみ取扱が認められているサプリメント
医院で提供されている「医療機関専用サプリメント」は医師によるしっかりとた判断において、提供されており、人によって異なる必須栄養素をオーダーメイド感覚で案内することが可能です。身体に一番安全で効用が認められるサプリメントであると言えます。

ちなみに当院で取り扱っている「ビタミンB群含有サプリメント」の一部をご紹介いたします。サプリメント選びのご参考にしてください。

●「NB-X」(MSS社製品DUOシリーズ)
60粒入り:3,300円 / 120粒入り:6,200円(税抜)
ビタミンB群は、様々な身体機能の維持に欠かせない水溶性ビタミンです。8種類存在し、体内の種々の酵素の補酵素としても働きます。相互に関係して働くため、単独ではなく複合体で摂取することが大切になります。『NB-X』は、ビタミンB群8種類、ビタミンB様栄養素(イノシトール、ベタイン、L-カルニチン)を複合体で配合しました。さらにビタミンB群の働きに欠かせない核酸成分(さけ白子由来)を組み合わせています。現代のストレス社会に対応した配合です。
●「ナイアシンアミド250」(MSS社製品DUOシリーズ)
60粒入り:1,600円 / 120粒入り:3,000円
ナイアシンは、ビタミンB3とも呼ばれる水溶性ビタミンです。身体機能の維持に欠かせないビタミンB群の一種であり、非常に需要の高い栄養素です。相互に関係して働くため、他のビタミンB群と併せて摂ることが大切です。『ナイアシンアミド250』は、ナイアシンを高濃度に配合しました。さらに、3大栄養素の活用に欠かせない3つのビタミンB(B1、B2、B6)を組み合わせています。
●「葉酸+B12」(MSS社製品DUOシリーズ)
180粒入り:2,900円
葉酸は、緑黄色野菜などに多く含まれるビタミンB群の一種です。胎児の正常な発育に欠かせない栄養素で、妊娠を希望する段階から授乳中まで意識して摂取することが必要です。共に働くビタミンB12を併せて摂ることが重要です。『葉酸+B12』は、葉酸とビタミンB12に加えて、5つのビタミンB(B1、B2、B6、ナイアシンアミド、パントテン酸)を組み合わせています。

本記事のまとめ

●ビタミンは13種類あります。なかでも美容ビタミンと呼ばれる「ビタミンB群」は8種類。
●ビタミンB群を効果を高めて効率よく摂取するには8種類まとめて摂取することが大事
●食事では定期的に毎日8種類を摂取することが難しいため、サプリメントで効率よく摂取することが望ましい。またヒトの身体にしっかり届く、含有量や生産者の確かなもの、「医療機関専用サプリメント」が望ましい。

ゆかりレディースクリニック

ゆかりレディースクリニック

神戸・三ノ宮にあるゆかりレディースクリニック|婦人科・美容婦人科・避妊の相談・性感染症・人工中絶・婦人科検診・ピルについてなどさまざまなご要望にお応えします。JR三ノ宮から徒歩5分。
TEL 078-391-7887