月経困難症の治療

月経困難症の治療

月経困難症が起こる理由

月経困難症には二つの分類があり、機能性(原発性)月経困難症と器質性(続発性)月経困難症の2種類があります。
後者にあげた器質性月経困難症は、子宮筋腫や子宮内膜症により、身体的な何かしらの原因に起因し、過多月経や重い症状が出るタイプの月経困難症です。
一方、機能性月経困難症は、非常になる割合の人が多く、プロスタグランジンなどのホルモンが過剰分泌されることで、バランスが崩れて症状を引き起こすケースです。
月経困難症は、病気が原因でない“機能性”と病気が原因で起こる“器質性”があります。それぞれ治療方法が異なり、機能性月経困難症に対しては薬物療法が基本で、器質性月経困難症では原因となる病気に対する治療が原則です。
月経困難症は生活習慣の改善によって症状の悪化を防げる場合もあるため、日常生活上の取り組みも重要となります。

月経困難症の症状

下腹部痛・腰痛・腹部膨満感・悪心・頭痛・疲労感や脱力感などがあります。

月経困難症の治療方法

症状に合わせた対症療法を行います。
機能性月経困難症:NSAIDS・アセトアミノフェン、LEP、レボノルゲストレル放出子宮内システム、黄体ホルモン剤、漢方薬、鎮痙薬
器質性月経困難症:対症療法をおこないつつ、原因疾患の治療を考慮します。

※治療方法を決める際に、挙児希望の有無が必要になってきます。

月経困難症は治療しないとどうなるのか?

機能性月経困難症の場合は、一部では年齢とともに、また妊娠・出産によって、症状が軽減することがありますが、将来、子宮内膜症などの発症により「器質性月経困難症」に移行する可能性もあります。
器質性月経困難症の場合は、子宮内膜症や子宮筋腫など、原因となっている病気を治療しなければ、症状が続く可能性があるほかに、その病気自体が進行して悪影響をもたらす場合もある。
例えば子宮内膜症は不妊との関連が指摘されており、不妊女性の約50%で、子宮内膜症が認められていると言われています。
その他、子宮筋腫や子宮腺筋症にも不妊との関連があると指摘されています。
卵巣に「卵巣チョコレート嚢胞」がある場合は癌化する可能性が指摘されます。

薬以外での改善方法

月経困難症の原因、ホルモンバランスの乱れによる過剰分泌が原因と考えた場合、日々の生活習慣も非常に重要です。月経前困難症(生理前から起きる症状)にも同じことが考えられます。
イライラの症状も出やすくなるため極力ストレスをため込まない。身体に無理をさせない。規則正しい生活リズムを送る。リラックスをするタイミングを必ず設ける。十分な睡眠時間を確保するなど精神的な見えない部分のセルフケアも非常に大切です。よく漢方やツボも効果があるといわれているのが、ホルモンバランスを整える上で根本的な体質改善の重要性の観点から、病院と違ったアプローチの重要性も、治療に効果があると感じている人も多くいらっしゃいます(効果や体感は個人差によります)。体のメカニズムの副交感神経(リラックスや自然治癒力を高める場所)をできるだけ優位にさせてあげることができるのかも非常に大切です。

ゆかりレディースクリニック

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