避妊・ピルの悩み
避妊だけじゃない!コンドームの正しい使用方法
- 2021.01.29
避妊方法としてのコンドーム
セックス時における避妊について、様々な方法がありますが、コンドームを使用した避妊は、経口避妊薬(ピル)、子宮内避妊用具(ミレーナ等)とともに、避妊方法として最も普及している方法として認知されています。
コンドームの構造ですが、ラテックス(ゴム)やポリウレタンで作られた薄い膜でできており、セックス時に勃起したペニスに被せて使用します。コンドームの先端部分には精液を溜めるための小さな袋状の突起があり、精液があふれ出ない構造になっています。
装着してセックスを行います。そしてペニスを膣内に挿入した状態で射精を行っても、精液をコンドーム内に留めることにより、精液の膣内侵入を防ぎます。結果、精液中の精子と卵子との受精を阻害し避妊となります。、膣内に流れ出させないことで卵子との接触を阻害し、避妊を達成させるのです。
避妊目的でみると、経口避妊薬(ピル)や子宮内避妊用具(ミレーナ等)の避妊法と比べ、準備・入手が容易です。しかし取扱が簡単でありますが、避妊率は100%完璧な避妊ではないので注意が必要であり、先の二つの避妊方法と併用することでより完璧に近い避妊となります。
性感染症(STI)を防ぐコンドーム
コンドームは男性側の避妊方法と知られていますが、性感染症(STI)予防に役立つ唯一方法ということの認知は低いです。
予防の為にも正しくコンドームを使用してください。
コンドームの特徴
- 男性が避妊と性感染症(STI)予防に参加できることにより、男性側のそれらに対する意識も高まります。
- 継続的にしかも正確に使用された時には、性感染症(STI)を含むSTIの感染リスクを減少させることができます。またコンドームが常に使用され性感染症(STI)を予防するという事は不妊の防止にもつながります。
- 準備・使用にあたっては、医療機関で使用方法を学ぶことも処方箋をもらう必要もなく、携帯性に優れており、薬局、コンビニ、自動販売機、インターネット販売などでも簡単に手に入ります。費用についても器具を用いた避妊方法では非常に安価で済みます。
- セックスの時はペニスを直接膣内の粘膜に触れさせないことで感覚が鈍くなり、男性の勃起能力を持続させる効果がある(早漏防止)。
- コンドームを使うことで、精液が膣外に漏れてベッドシーツなどの周囲を汚さなくて済みます。
- 稀にですが、女性の中には精液にアレルギーを示したり、精子抗体が産生されて不妊の原因となる場合も見られます。コンドームの使用により、これらを防止できます。
- 女性側もセックス終了時にコンドーム内の精液を目視で確認し、避妊したことを確認できます。
いいことばかりでない?よくいわれる欠点と対処
避妊のみならず、性感染症(STI)予防としても優秀なコンドームでありますが、いくつかの欠点が指摘されていることも事実です。その欠点と対処法については以下の通りです。
- 男性側から、「コンドームを付けると気持ちよくない」、「性感が損なわれる」、といわれる場合があります。
→確かに直接の接触を阻害するので、これらは事実です。こういう場合は水溶性の潤滑ゼリーを使用しましょう。また女性用コンドームも販売されていますので、活用してもいいでしょう。 - コンドームを装着するために前戯を中断しなければならない事があり、ムードがしらけてしまう。
→これは前戯の最中に装着できるように練習を重ねるしかありません。女性が装着を手伝う商品も近年は販売されていますので活用してもいいかもしれません。
オカモト株式会社製品「ひっぱりぼん」:引用元”Youtube”
- 女性であれ男性であれ、ラテックスゴムや潤滑ゼリーにアレルギー反応を示す方もいます。このアレルギーはあるときいきなり表れることもあります。
→このような場合はポリウレタン製コンドームを使用ます。 - コンドームは経口避妊薬(OC)に比べて避妊の失敗率が高いといわれています。
→先述の通り併用していただくと良いでしょう。→性感染症(STI)予防にコンドーム、避妊には経口避妊薬(OC)というように、避妊には女性が主体的に取り組める避妊法を選択すれば、より完璧でしょう。
コンドーム使用時の注意
コンドームを使用する際は以下の注意点に留意してください。
- コンドームの素材はゴムや湿気に強くありません。冷えた、乾いた場所に保管するようにし、機械的に衝撃を受けたり、直射日光があたる場所は避けてください。
- コンドームを装着する際は傷つけないように、注意深く袋を開けてください。
袋を破るのではなく、袋の中からコンドームを取り出します。袋から取り出すときも爪などでコンドームを引っかくことがないようにしましょう。 - コンドームの滑りをよくするということで、動物性あるいは植物性の油、ローション、鉱油性のゼリーを使用しないようにしてください。コンドームの素材が変質し、破損する原因となります。
- ペニスを挿入する前にコンドームをきちんと着用し、セックスの最初から最後までコンドームを使用してください。また性感染症(STI)予防の観点から、オーラルセックスやアナルセックスの場合でも装着するようにしましょう。
- コンドームを装着する前に、コンドームを巻き戻さないようにしましょう。また装着前には、必ずコンドームの内側、外側を間違えないようにしましょう。コンドームの内側外側を間違えて装着すると、上手に巻き戻せないだけでなく、コンドームが破損する事もあります。
- コンドームを装着する前には、精液だめを押さえて、空気の侵入を防ぎます。精液だめを押さえたままペニスの先端から根元まで、きちんとコンドームが装着できたことを確認してください。空気が入れば破損の原因となります。
- 射精後は、ペニスが萎えてしまいますので、速やかにコンドームをペニスから外してください。
- 仮に膣内でペニスが萎えてしまったような場合には、ペニスとコンドームを押さえながら、コンドームの中の精液が膣内に漏出しないように注意しながらコンドームを外してください。
- 使用済みコンドームは、燃えるゴミとして捨てましょう。
コンドームは避妊方法としての活用だけでなく、性感染症(STI)予防に役立つ唯一方法です。しかし誤った使用方法の場合、避妊を達成できないばかりでなく、性感染症(STI)に感染する、させてしまう可能性が高まります。セックスは人間にとってただの快楽の手段だけではありません。優秀なコミュニケーション手段です。パートナーとともに正しい知識を持つようにしましょう。
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