人工妊娠中絶
人工妊娠中絶(初期)は入院せず日帰りで手術が可能
- 2019.01.10
本記事は、2017年9月7日の記事を再編集して投稿しております。
人工妊娠中絶をしようか迷われている、妊娠初期段階の女性へ。初期の場合、入院は必要なく、中期の場合は通院が必要となり、場合によっては入院が必要となります。
初期と中期では対応が異なり、当クリニックでは初期の人工妊娠中絶を行っています。
患者様との会話から見えてきた人工妊娠中絶を行うイメージは、長期の入院が必要と思われている方も多いと思うので、今日は少し勘違いされていることについてお伝えしていきたいと思います。
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
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人工妊娠中絶の手術をご希望される方が知っておきたいこと
まず中絶をご希望の方が知っておきたいことは、中絶ができる期間というのが法律で決まっているということです。
人工妊娠中絶は母体保護法という法律にそって行われますが、人工妊娠中絶が法律的に可能なのは妊娠21週(21週6日)までです。
本当に大切なことであり、いかなる場合であっても、これ以降の中絶はできないことを知っておいてください。
妊娠してからどれぐらい経っているのか、というのは検査をすることでわかりますが、どのように妊娠週数を計算するのでしょうか。
妊娠週数の決め方
妊娠して現在どのくらい経っているのか、という日数を計算するためにはどうすればいいのでしょうか。
一般的に1ヶ月は、月によって異なりますが、30日、もしくは31日とされています。ただ、妊娠週数を計算する場合、1ヶ月を28日、1週間を7日と計算されます。
そのため、1ヶ月を30日と設定した場合、3ヶ月は90日。ですが、妊娠週数で見れば、3ヶ月は84日で計算されます。
中絶できる期間は法律で妊娠21週6日までと決められているため、具体的な日数で表すと妊娠してから153日までの間にしか中絶をすることが許されていません。
初期の人工妊娠中絶はいつまで?
当クリニックでは、初期の人工妊娠中絶を行っていますが、初期とはいつまでのことを指すのでしょうか?
それは、妊娠11週6日までで、具体的な日数に直すと妊娠してから83日までの期間が初期であり、初期の中絶として手術を行うことができます。
ですので、そもそもいつ妊娠したのか、そして現在妊娠してからどのくらい経ったのか、これを知る必要があり、もし初期の場合であり、中絶をお考えの方は当クリニックでも手術をすることが可能となります。
初期の人工妊娠中絶は日帰りで可能
先日、ある患者様と話をしたときにこんなことをおっしゃっていました。
クリニックで何か手術を受けると、入院することが必要だから私は結構時間がないから難しいよね。そういう場合ってどうしたらいいですか?
この方の目的は女性器の整形を希望されていましたが、その後の会話で手術は日帰りで可能だとお伝えした中でこのような返答をされていました。
手術って日帰りでも大丈夫なの?イメージ的に入院するって思い込んでた。先生のところっていろいろされているじゃないですか?中絶とかも日帰りなの?
女性器の整形だけではなく、初期の中絶の場合も日帰りで可能です。
ご存知の方ももちろんいらっしゃると思いますが、初期の中絶や女性器の整形は、術後数時間お休みいただくことはありますが、その日にご帰宅できます。
私たちは毎日現場で患者様と接しており、いろんな説明をしていますが、ある意味私たちの中では女性器や初期の中絶は入院することは必要ではないということが常識化されています。
でも患者様にとってはそれが驚きであるということがわかり、今回このような記事を作成しました。
初期の人工妊娠中絶の手術は短時間
初期の中絶をしようか迷われている方は、いろんな面で不安な気持ちもあるでしょうし、心配されることもあると思います。
ひとつだけその不安を解消できるとすれば、手術時間は10~15分と比較的短い時間で終えることができ、全身麻酔をした中で手術を行いますので、眠っている間に終了します。
激しい痛みを感じることもないですし、痛みは無痛であり感じません。ですので、痛みに対しての恐怖感が強い方は安心していただきたいと思います。
中期の人工妊娠中絶の場合、入院が必要になることもある
当クリニックでは、初期の人工妊娠中絶しか行っていませんが、中期の人工妊娠中絶を行う場合は入院が必要になる場合があります。
そして、中期の中絶を行う場合、胎児が大きくなっているため、初期と比べると手続きが異なります。
もし神戸周辺で、中期の人工妊娠中絶をご希望される方は、中期の人工妊娠中絶を行っているところを調べましたので、参考にしていただきたいと思います。
■ナカムラクリニック(神戸市東灘区)
■たなべ産婦人科(神戸市灘区)
■もりレディースクリニック(神戸市東灘区)
この他にもございますので、お調べいただければと思います。
当クリニックで初期の人工妊娠中絶をお考えの方へ
人工妊娠中絶手術を受ける場合、まずは超音波検査などで妊娠を確認し、何週目かを調べます。その上で人工妊娠中絶手術を希望される場合は、同意書の提出が義務づけられており、既婚・未婚に関わらず、手術日前日までに本人とパートナーの署名捺印が必要です。
- 診察および手術は母体保護法指定医の院長(辻ゆかり)が担当します。
- 静脈麻酔で行う無痛手術です。
- 母体への負担が少ない吸引器による吸引法による手術を行います。
- 手術自体は10分~15分程度。全身麻酔で眠っている間に終わります。
- 術後、1~2時間ほどお休みいただいた後、日帰りで帰宅できます。
一番お伝えしたいこと
1人でも多くの女性に幸せになっていただきたいですし、ご自身の選択が正しかったと思っていただける人生にしていただきたいと思っています。
クリニックにお越しになる患者様は、それぞれ本当にいろんなご事情を抱えられて来られています。
声を大にしてお伝えしたいことは、どのような選択をするにしても、ご自身を責めないでほしいということです。
中絶をするというご判断は簡単にできるものではないと思いますし、いろんな葛藤もあるかと思います。
そういったものも含めて、これからの人生が、過ごす時間が本当に幸せになっていただけるようにこちらもサポートしたいと思いますし、そういったお手伝いができればと思っています。
中絶をしようか迷われている方は、一度ご相談いただければと思います。
まとめ
初期の人工妊娠中絶は入院の必要はありません。手術となると非常に大掛かりなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、そうでないものもあります。
女性器の整形もそうですし、当クリニックで行う手術はすべて入院は必要ありません。
一般の方は、思い込んでしまっていることが実は違うかったりすることもあると思いますので、これからも現場でお聞きしたことを例にご紹介していきたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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