女性器にトラブル発生?!7つの症状から見る原因と治療法について

女性器にトラブル発生?!7つの症状から見る原因と治療法について

女性器に何か問題が起こっても、どう対応すればいいかわからず、「何か深刻な病気かも・・・」「性病になってしまったかも・・・」いろんな不安が頭を駆け巡るかもしれません。

そんな不安を抱えている女性は、ぜひ安心していただきたいと思います。表面的に見える症状からある程度どのような状態がわかるため、今回の記事を参考に対応を知っていただきたいと思います。

一番の解決法はクリニックなどで診察を受け、医師に診断を仰ぐことです。そうすれば、なぜ女性にトラブルが起こっているのかがわかり、安心でき、治療法も明確になります。

女性のトラブルで悩む方に向けて今回の記事をお伝えしていきたいともいます。

 

 

女性性器(外陰部)のかゆみ・痛み

合成石けんによる過剰な洗浄も、自浄作用と言って本来人の身体に備わっている性器をきれいに保つ働きをする細菌を洗い流してしまい、女性器のトラブルの元になってしまう可能性があります。

考えられる原因と病気

女性器がかゆいときに考えられるのは、不潔にしていた場合や、逆に、洗いすぎなどによる生活習慣が原因である場合と、細菌性膣炎や性感染症といった病気が原因の場合があります。

  • 汗や排便後の処理をおろそかにしたことによるかぶれ
  • 合成石鹸などによる外陰部の洗いすぎ
  • 細菌性膣炎(おりものにも異常があることが多い)
  • カンジダ膣炎(ヨーグルト状のおりものが増加)
  • 淋菌感染症(淋菌という病原菌への感染が原因)
  • トリコモナス膣炎(トリコモナスという虫が原因)
  • 性器ヘルペス(外陰部に小さい水疱や潰瘍ができる)
  • 毛ジラミ(毛ジラミという寄生虫が原因)

細菌性膣炎について

オリモノの善玉菌(乳酸菌)の働きが低下し膣内のアルカリ度が進み、有害な菌が増殖した状態を細菌性膣症といいます。

これは性感染症ではありませんが、性的活動と関連の深い病気です。

細菌性膣炎(さいきんせいちつえん、英語: Bacterial vaginosis)とは、膣の自浄作用の低下により、特定の病原微生物ではない細菌が誘引となる女性器の症状。

非特異性膣炎ともいい、また、膣炎の症状をさほど伴わないさらに奥への感染につながるものも含めて細菌性膣症とも呼ぶ。

細菌性膣症:Wikipediaより引用

この原因は、

  • 疲労・過労・睡眠不足などのストレス
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 食生活の乱れ(緑黄色野菜・ビタミンB不足など
  • 腸内フローラの乱れ(腸内悪玉菌の増加)
  • 月経
  • 抗生物質の使用
  • 妊娠
  • ステロイドホルモンの使用
  • 糖尿病
  • 保湿・保温力のあるナイロン性の下着の着用

などが考えられます。

現代社会はストレス社会と言われ、人間関係や仕事でのストレスは非常に多いような気がします。

また仕事の内容も、椅子に座ってじっとしているような仕事が多いため、体内の循環が悪くなっています。

そうすると、身体の機能は低下しますし、本来の働きができなくなるはずです。

そうすると、出るものも出なくなりますし、便秘になり、体臭が臭くなったり、おりものが出るということにつながってしまう可能性があります。

詳しくはこちらを参考にしていただければと思います。

おりものが臭い原因とは?細菌性膣症の疑いとその症状について

トリコモナス膣炎について

■トリコモナス膣炎

トリコモナス症(トリコモナスしょう、英: Trichomoniasis)は、原生生物のトリコモナスを原因とする哺乳類や鳥類の感染症の総称である。

ヒトでは通常性感染症(STD)の一つ膣トリコモナス症(トリコモナス膣炎)を指すが、ほかにも大腸に感染し下痢を引き起こす腸トリコモナス症なども知られている。

トリコモナス膣症:Wikipediaより引用

トリコモナス原虫が原因

トリコモナス膣炎は、トリコモナス原虫が膣内に寄生することで起こる感染症です。

トリコモナス原虫が寄生してから、約1~2週間で発症します。もし感染を放置してしまうと、卵管も炎症を起こしてしまい、結果不妊の原因や流産、また早産の原因になる可能性もあり、治療が必要になります。

詳しくはこちらを参考にしていただければと思います。

膣から泡⁈トリコモナス膣炎になると強い異臭を放つおりものが出る

性器ヘルペスについて

 

性器ヘルペス (せいきヘルペス) は、単純ヘルペスウイルス(HSV: herpes simplex virus)によって発症する性感染症である。

水疱ができ、痛みを生じる。単純ヘルペスは唇などに生じ、性器ヘルペスは性器周辺に生じる。単純ヘルペスは風邪や疲労等の免疫力低下により発症を繰り返す。完全なウイルスの駆除は現時点では難しい。

性器ヘルペス:Wikipediaより引用

冒頭でもお伝えしましたが、女性器周辺に水泡などができる病気が性器ヘルペスですが、単純ヘルペスによって感染する病気です。

単純ヘルペスウイルスには、主に口唇や口の中にすみつく1型と、性器にすみつく2型の2種類があります。

詳しくはこちらを参考にしていただければと思います。

性器ヘルペスは口にも感染する?知っておきたい原因と治療法について

女性性器(外陰部)のただれ・腫れ

考えられる原因と病気

細菌が原因で炎症を起こしている可能性があり、かきすぎて腫れてしまったり、かゆみや痛みを伴う症状もあり、外陰部が赤くただれて、ヒリヒリした痛みやかゆみがおこります。

  • バルトリン腺嚢腫、バルトリン腺炎、バルトリン腺膿瘍
  • カンジダ膣炎(おりものにも異常があることが多い)
  • トリコモナス膣炎(トリコモナスという虫が原因)

女性器の感染症について

5つの女性器の病気は、

になります。これらはそれぞれ感染する経路があり、それぞれに治療法があります。

詳しくはこちらを参考にしていただければと思います。

女性器の病気|5つの性病の症状と治療法について

バルトリン腺嚢腫、バルトリン腺炎、バルトリン腺膿瘍とは?

バルトリン腺は、性交時に潤滑油の働きをする粘膜を分泌する器官です。その分泌液を排泄する開口部が膣の入口の左右にあります。

この開口部に細菌が感染、化膿して赤く腫れた状態を「バルトリン腺炎」といいます。バルトリン腺炎が起こると開口部が詰まり、分泌液がスムーズに排泄できなくなります。その結果、腺内に粘液が溜まった嚢胞(のうほう)がつくられることがあり、これをルトリン腺嚢腫」といいます。

バルトリン腺嚢腫は、放置すると徐々に大きくなって、小指の先くらいから鶏卵大のしこりになります。嚢胞内で細菌が繁殖すると、内部の液は膿となり、皮膚も真っ赤に腫れ上がります。この状態を「バルトリン腺膿瘍」といいます。

原因は?

原因菌の多くは大腸菌、連鎖球菌やブドウ球菌などの一般化膿菌ですが、性感染症の淋菌によってもおこります。真菌(カンジダ)やトリコモナスでは起こりません。

症状について

膣の入口の一部が赤く球状に腫れて熱感や痛みを伴います。痛みは圧迫されると強くなり、腫れが大きくなると歩いたり、座ったりするのが困難になることもあります。また、粘液が滞っているだけのバルトリン腺嚢胞では、しこりに触れても痛みはほとんどありませんが、細菌感染してバルトリン腺膿瘍になると、しこりは急速に増大して、発熱や激しい痛みを伴います。

治療

早期で症状も軽いバルトリン腺炎は、原因菌に対する抗生物質と消炎剤の服用で治ります。膿が溜まっている場合には注射器で吸い出すか、切開してしぼり出すなどの処置をしてから抗生物質で細菌を死滅させます。また、手術療法には摘出術と造袋術(右図参照)があります。
この病気は一度治療しても再発を繰り返すことが多く、早期にきちんと処置しておくことが大切です。

尿や便の中の細菌から感染することも多いので、排尿・排便の後は前から後ろに向かって拭くようにしましょう。また、性交の前には手や外陰部をきれいに洗い、膣内が十分にうるおってからペニスを挿入することも、感染を防ぐポイントの一つです。

 

女性性器(外陰部)のできもの・しこり

考えられる原因と病気

外陰部は、粘膜、分泌腺などが多く、性行為や排泄などにより粘膜の接触が多いため、ウイルスや細菌が性行為などで感染しやすく、できものやしこりができやすい場所といえます。

良性のものも多いですが、黒や茶色っぽいものや急に大きくなる場合は注意が必要ですので、放置しないように気をつけましょう。

 

女性性器(外陰部)の形が気になる

女性器のトラブル

女性性器の形は千差万別

女性器の形、また、外陰部の形に関しては、これが正常というものはありません。

陰部の形がどこか変で、パートナーとのセックスをするときに、「相手に変に思われたらどうしよう。」「嫌われたらどうしよう。」そうやって不安を抱くともしかすると別れを告げられるのでは、と不安になることもありますよね。

現在の医学ではなぜ陰部の形が大きすぎたり、左右非対称になっているのかがわからないこともあります。

でもそういう場合、形が気になるところを切除し、形を整えることができます。そうすればセックスをするときなど、不安も解消され、相手とのセックスを楽しめるようになるかもしれません。

今回は、陰部の手術を考えている方に向けて参考になる記事をまとめてみましたので、ぜひ時間をかけてお読みいただければと思っています。

 

まとめ

女性器にトラブルが起これば何が原因でかゆみや痛みなど、症状が出ているのかわからないのが一番不安だと思います。

ですが、今回の記事を参考にしていただき、まずはどのようなことが女性器で起こっているのかを知っていただきたいと思います。

冒頭でもお伝えしていますが、一番はクリニックなどで診察を受け、どのような状態なのかを見ていただき、治療法を医師から伝えてもらうことです。

ぜひ、ご自身で判断をしてしまわずに、より正確に状態を把握していただきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ゆかりレディースクリニック

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